炭素管アトマイザーを用いる無炎原子吸光法による微量カドミウムの定量
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概要
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炭素管アトマイザーを用いる無炎原子吸光法により,水溶液中の微量カドミウムの直接定量を検討した.試料20μ/lを次のような加熱プログラムを組んで原子化し,波長228.8nmでカドミウムの吸光度を測定した.乾燥1.0V-10秒(約170℃),灰化1.5V-15秒(約330℃),原子化4.0V-5秒(約1400℃).測定中はアトマイザー部にはアルゴン(2.0<I>l</I>/min)を流した.<BR>高濃度の酸や1000倍量のリチウム,ストロンチウム,鉄,ニッケルおよびマンガンが共存すると,カドミウムの吸光度は減少した.共存する塩による光散乱や分子吸収の影響は,カドミウムの非共鳴線波長226.5nmの吸光度を測定することによって補正した.<BR>本法を河川水や汚染の少ない工場排水中の微量カドミウムの直接定量に用い,溶媒抽出法を用いる原子吸光法とよく一致した結果が得られた.検出限界(S/N=2)6×10<SUP>-13</SUP>g,変動係数2〜4%であった.
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