く形波ポーラログラフ法によるイオウイオンの定量
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概要
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第二水銀イオンの溶出波を用いるく形波ポーラログラフィーによるイオウイオンの定量法について検討した.イオウイオンの波が,支持電解質として用いる市販特級の水酸化ナトリウム中に不純物として含まれているPb<SUP>2+</SUP>の波と重なることがわかった.この両者の波は,0.09<I>M</I>エチレンジアミンテトラ酢酸四ナトリウム塩を添加することにより分離できた.1<I>M</I>水酸化ナトリウム,0.09<I>M</I>エチレンジアミンテトラ酢酸四ナトリウム塩の支持電解質中で,頂点電位が-0.61<SUB>0</SUB>V <I>vs</I>. Hg plooloをもつ頂点電流を用いて,イオウイオンの濃度1×10<SUP>-6</SUP><I>M</I>~1×10<SUP>-5</SUP><I>M</I>,1×10<SUP>-5</SUP><I>M</I>~1×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>で,検量線を求めることができた.<BR>SO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>,SO<SUB>3</SUB><SUP>2-</SUP>,S<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB><SUP>2-</SUP>,SCN<SUP>-</SUP>,I<SUP>-</SUP>,Br<SUP>-</SUP>,Cl<SUP>-</SUP>などの陰イオンがイオウイオンに対して100倍以上も含まれていても妨害しない.くりかえしの誤差はおよそ±3%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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