核磁気共鳴法によるクレゾール,トルイル酸およびトルイジン3異性体の定量
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概要
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クレゾール,トルイル酸およびトルイジンのオルト,メタ,パラ異性体の定量を核磁気共鳴法によって行なった.クレゾール0.5g/m<I>l</I>の2<I>N</I>水酸化ナトリウム溶液,トルイル酸0.5g/m<I>l</I>の4<I>N</I>水酸化ナトリウム溶液,およびトルイジン0.5g/m<I>l</I>の4<I>N</I>塩酸溶液について,各異性体のメチルピークを測定すると,ピークは鋭い単一線となり,低磁場側からオルト,メタ,パラの順に分離した.各メチルピークの分離は,クレゾールでオルト-メタ間0.06ppm,メタ-パラ間0.05ppm,トルイル酸でオルト-メタ間0.18ppm,メタ-パラ間0.06ppm,トルイジンでオルト-メタ間0.12ppm,メタ-パラ間0.04ppmであった.分離したメチルピークの高さ比を測定することによって,3%から80%の間の各異性体を士1.3%以内の誤差で定量することができた.
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