銀ボートを用いたミクロカリウス法による有機ヨウ素の定量
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概要
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銀ボートをはかりとり容器および沈殿試薬として用いるヨウ素の分析においては,従来負の誤差が大きい傾向がみられたが,その原因を検討して定量条件を決定した.負の誤差は主としてヨウ素が分解液中にヨウ素酸銀として溶解していることに原因する.銀ボートの重量を20〜25mgにすることによりこの現象を最小におさえ,さらに亜硝酸ナトリウム溶液(1<I>M</I>)を2m<I>l</I>加えることによって溶解しているヨウ素酸銀をヨウ化銀に還元した.<BR>また,その他の定量条件,たとえば分解液の希釈量やヨウ化銀の熟成に要する煮沸時間なども検討して標準試料の分析を行なった結果,良好な精度で定量できることが明らかになった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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