ガスクロマトグラフィーによる微量シアンの定量
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概要
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微量シアンの実用分析法を確立するために,シアンイオンをハロゲン化シアンに導き,電子捕獲型検出器を用いたガスクロマトグラフィー(GC-ECD)によって定量する方法について,反応時間,pHの影響,抽出溶媒の比較,反応生成物の確認,カラム充てん剤の検討などを行った.その結果,反応管として10mlの共せん付き試験管を用い,シアンイオンをリン酸酸性(pH<3)で臭素と反応させた後,エチルエーテルで抽出し,Porapak QSを充てんしたGC-ECDにより測定する方法が最適であった.この方法の定量限界は1ppb,検出限界の下限は0.5ppbであった.共存イオンの影響はフッ化物イオンと硫酸イオンを除いてほとんど認められなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-12-05
著者
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