電子天秤を用いた降雪強度計の試作
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概要
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電子天秤とマイクロコンピューターを使って重量測定から降雪強度を求める雪量計を試作し, 二冬間札幌で使用した. この装置の特徴として, 1) 雪を水に変換して測定する従来の溢水式や温水式の雪量計に比べ, 雪の重量を直接測定するタイプであるから, 時間の遅れ, 加熱による蒸発の誤差がない.2) 任意の時間間隔でデータの収録ができる.3) 天秤の最小感度0.1g, 受雪部の直径35Cmで, 0.062mm/hrの微小な降雪強度を測定できる.4) 集計時間間隔を一分間にした場合, 24時間まで連続してデータの収録ができる.5) データをデジタルで収録しているので平均化, グラフ化など解析処理が容易である.6) 防風ネット二枚, 防風板一枚で三重に雪量計を囲ったので, 風の影響を受けにくく, 降雪の補足率が高い.などが挙げられる.<BR>他の測定値と比べた結果, 数分の時間スケールで細かく変動する降雪現象を, この雪量計の降雪強度の変化からみることが出来た.従ってこの雪量計を使うことによって水平的に微細な構造をもった降雪雲からの降水強度の時間変化を詳しく調べることができる.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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