膠原病におけるモノアミンオキシダーゼ測定の臨床的意義
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概要
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血中モノアミンオキシダーゼ(MAO)の生理的意義は不明であるが,肝疾患において肝の線維化との関係で,すでに臨床的に検討が行なわれてきた.今回,著者らは各種膠原病におけるMAO活性について検討を行なつた.血清MAO活性については慢性関節リウマチ(RA)患者は正常値を呈し,悪性RA症例も正常値を示した.進行性全身性硬化症は40%の症例がかなり高値を示したが,全症例について統計学的に有意差は認められなかつた.しかしながら高値を示すものは病変が広汎で浮腫期にあるものであつた.皮膚筋炎は症例毎の変動が大きく,一定の傾向が認められなかつた.全身性エリテマトーデス患者について活動期にある症例は血清MAO値は正常者に比して低い値(P<0.001)を示すが,非活動期の症例は正常値を示した.同一症例の経時的検討でも同様の結果であつた.一方,関節液中MAO活性は,対照である変形性膝関節症(OA)患者関節液中には酵素活性がほとんど認められなかつた.これに反してRA患者関節液中は24.6±21.9単位と種々の程度に酵素活性が認められた.さらに低値の場合でもOAより高い値を示していた.両側に関節液の貯留を認めるRAでは左右同じ値を示さなかつた.RA患者関節液中MAOと蛋白量とは逆相関(P<0.05)が認められたが,関節液中の有核細胞数,補体価とは相関が認められなかつた.以上のごとくRA, SLEにおいてMAO測定を行なうことは臨床的に診断および経過観察上,有用なデーターを提供する.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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松本 美富士
名古屋市立大学輸血部
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滝川 清治
名古屋市立大学医学部第二内科学教室
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松本 美富士
名古屋市立大学 輸血
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松本 美富士
名古屋市立大学医学部第二内科学教室
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滝川 清治
名古屋市立大学医学部第二内科
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