視床下部下垂体疾患診断のためのTRF (Thyrotropin Releasing Factor) testの意義
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概要
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合成thyrotropin releasing factor (TRF) 50〜100μgを視床下部下垂体疾患々者57例に投与し, TSH放出反応の程度,様式により分類検討した.下垂体障害例ではTRFに対して正常反応するものと低下あるいは無反応の症例が相半ばした. 8例が反応遅延を示したが,この内7例は開頭手術後であつた.視床下部障害症例23例中21例が正常あるいは過大反応を示し,しかも21例中17例が反応遅延を呈した.したがつて少量のTRFに十分なTSH放出反応を呈し,しかも反応遅延を示す症例は,視床下部障害の存在を示唆するものである.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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大槻 真
神戸大学
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大槻 真
神戸大 医
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立岩 誠
神戸大学医学部内科学第二講座
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馬場 茂明
神戸大学医学部
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大槻 真
神戸大学医学部内科学第二講座
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森 頴太郎
神戸大学医学部内科学第二講座
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大槻 真
神戸大学医学部内科学第2講座
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