乾留過程における石炭層の有効熱伝導度の測定
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概要
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線熱源法を連続加熱場に適用し, 乾留過程における石炭層の有効熱伝導度を測定する方法を開発した.その測定原理は, いわゆる示差熱分析の原理を応用したものであり, 任意の昇温速度で試料が加熱された場合でも容易に熱伝導度を測定し得るという特長を有する.測定は常温から850℃ の間で3℃/minの昇温条件下で5種類の粉炭を用いて行った.その結果, 石炭の有効熱伝導度は低温および高温度域の各々について片対数紙上で直線で近似され次の実験式を得た.λ<SUB><I>eff</I></SUB>=λ<SUB><I></I>c</SUB>eXP (<I>A</I> (θ-θ<SUB><I>c</I></SUB>)) ここにθ<SUB><I>c</I></SUB>は低温度域から高温度域へ遷移する温度 (450℃前後) であり, λ<SUB><I>c</I></SUB>はその点での有効熱伝導度そして<I>A</I>はその前後の温度域における温度係数である.以上の各パラメータ (λ<SUB><I>c</I></SUB>, θ<SUB><I>c</I></SUB>および<I>A</I>) を固定炭素量によって相関を試みたところ, 良好な結果が得られた.
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