複合微粒化方式・低圧空気噴霧大容量バーナの開発とその噴霧特性

概要

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気流に対し燃料が逆噴射する外部混合型, 低圧空気噴霧2流体バーナを開発した. 開発したバーナのノズル先端部はそろばん玉状構造をなし, 気流が衝突するそろばん玉上斜面に多数の燃料噴射孔を有し, 気流に対し燃料は約45°の角度で逆向に噴出する. 実験は噴霧液体として水道水を用い, 主に体面積平均径および分散度について空気速度, オリフィス径, 液孔径そして液孔数を変えて行った. その結果, 以下の知見を得た. 1) ノズル上斜面から紐状噴出した液は, 高速気流との衝突により分裂し微粒化する. その一部はノズル下斜面に付着するが, そこに発生している渦流によりノズル肩口まで薄膜となって引き上げられ, 肩口で再び分裂する. 2) 従来の低圧空気噴霧バーナと比較すると, 本バーナは流量比Qa/Ql=800においても体面積径は小さく, 微粒化用空気量は燃焼用理論空気量の8-10%ですむ. 3) バーナの燃料消費量は液孔径, 液孔数および液速度を組み合わせることにより相当自由度を有した選択が可能である. その最大流量はQl=27×10-5m3/s (=1000l/hr) 位までの実績を有する.