Propionibacterium acnesとLPSにより誘導される肝障害における新生期胸腺摘出の影響
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概要
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A/J系マウスのPropionibacterium acnes (P. acnes)とLPSにより誘導される肝障害における新生期胸腺摘出(NTx)の影響を経時的に検討,またP. acnesとLPSにより肝障害を生じた正常マウスまたはNTxマウスの脾細胞を正常マウスまたはNTxマウスにtransferしその影響を検討した.両群ともにLPS追加静注24時間以内の致死率,急性期の血清GPT値,肝組織像に差を認めなかった.しかし慢性期にはNTxマウスは正常マウスに比し血清GPT値の高値,抗LSP分画抗体価の高値,高度の脾腫,限界板の破壊を伴う門脈域の単核細胞浸潤を高率に認めた.transfer実験では肝障害を生じたNTxマウスの脾細胞をNTxマウスにtransferした場合のみ門脈域への単核細胞浸潤を高率に認め,正常マウスでは感作脾細胞の成立および感作脾細胞の移入による肝炎の成立が抑制される事が示されNTxによるsuppressor機能の低下が慢性期における肝炎増強の原因である可能性が示唆された.
著者
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中西 敏夫
広島大学第1内科
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渡辺 恭行
広島大学第1内科
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池本 吉博
広島赤十字・原爆病院内科
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舛田 一成
広島大学第1内科
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田村 徹
広島大学第1内科
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山本 正美
広島大学付属病院病理部
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伊藤 博之
広島大学付属病院病理部
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北本 幹也
広島大学付属病院病理部
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川口 稔
広島大学付属病院病理部
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小松 晃一
広島大学付属病院病理部
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神 安雅哉
広島大学付属病院病理部
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守屋 尚
広島大学付属病院病理部
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三浦 敏夫
広島大学付属病院病理部
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高野 弘嗣
広島大学付属病院病理部
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天野 始
広島大学付属病院病理部
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中村 利夫
広島大学付属病院病理部
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梶山 梧朗
広島大学付属病院病理部
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