超臨界二酸化炭素によるポリマー中からの揮発性残留物の除去
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概要
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温度313K, 圧力7.95MPaにおいて, 超臨界二酸化炭素を抽剤とし, ベンゼン+ポリ酢酸ビニル系, トルエン+ポり酢酸ビニル系およびベンゼン+ポリスチレン系について揮発性残留物の除去実験を行った.その結果, (ベンゼン, トルエン) +PVAc系の抽出除去は, ベンゼン+PS系の抽出除去に比べて速やかに行われた.これは, 2つのポリマーの可塑性の違いとこれに起因する二酸化炭素のポリマー中への溶解速度の差異が原因であると考えられた.また, ベンゼン+ポリスチレン系ではベンゼンの初期濃度の増加に伴って抽出速度が増大した.これはベンゼン濃度の増加によって生じるポリマーの可塑化が, 抽出速度に大きく影響したためであると考えられた.さらに, 脱圧除去について理論的な考察を加え, 脱圧除去率は二酸化炭素の溶解量にしたがって増加することを示した.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
滝嶌 繁樹
広島大学大学院工学研究科物質化学システム専攻
-
舛岡 弘勝
広島大学大学院工学研究科
-
舛岡 弘勝
広島大学工学部化学工学科
-
舛岡 弘勝
広島大学工学部
-
滝嶌 繁樹
広島大学工学部
-
佐々木 正和
広島大学工学部 化学工学教室
-
滝嶌 繁樹
広島大学工学部 化学等学科
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