1993年に西日本で発生した養殖クルマエビの大量死 : 発生状況および感染実験
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概要
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1. 1993年に西日本で発生した養殖クルマエビの大量死に関連してクルマエビ養殖を行っている17県を対象に, その発生状況を調べるとともに, 病エビを用いて感染実験を行った。2. 大量死の発生は中国産種苗の導入と密接に関連していた。3. 死亡率は発生例の約8割が80%以上であり, 死亡エビのサイズは0.01g〜22.5gと範囲は広かった。4. 大量死の原因と考えられるような細菌, 真菌, 寄生虫は検出できなかった。5. 自然発症及び実験感染クルマエビの磨砕濾液の筋肉内注射によりクルマエビは容易に死亡し, 死亡エビは自然発症個体と同様の症状を呈した。6. 以上の結果より, 今回の大量死の原因としては濾過性病原体が強く疑われ, それは中国産クルマエビとともに日本に持ち込まれたものと推定された。
- 日本魚病学会の論文
著者
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河邉 博
熊本県水産研究センター
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井上 潔
水産庁養殖研究所玉城庁舎
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中野 平二
熊本県水産研究センター
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平岡 三登里
山口県内海水産試験場
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桃山 和夫
山口県内海水産試験場
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梅沢 敏
水産庁西海区水産研究所
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大迫 典久
水産庁南西海区水産研究所
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井上 潔
水産庁養殖研究所
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