バイオミメティック法による有機高分子表面へのアパタイト層のコーティング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A dense and uniform layer in any thickness of highly biologically active bone-like apatite layer can be formed on the surfaces of any kind. of solid materials in any shape at the normal temperature and pressure by the following biomimetic method: First, a substrate is placed on or in CaO-Si0<SUB>2</SUB> based glass particles soaked in a simulated body fluid(SBF) with ion concentrations nearly equal to those of human blood plasma in order to form a lot of apatite nuclei on the surface of the substrate. Then, the substrate is soaked in another solution highly supersaturated with respect to the apatite e.g. that with ion concentrations 1.5 times those of SBF (1.5SBF) in order to make the apatite nuclei grow on the substrate in situ. Thus obtained apatite-organic polymer composites are expected to be useful as the bone-repairing materials as well as soft tissue-repairing materials. In these applications, adhesive strength of the apatite to the substrate is an important property. In the present study, effect of NaOH treatment of the substrate before the nucleation treatment on the adhesive strength of the apatite layer formed by the biomimetic method was investigated. Polyethyleneterephthalate (PET), polymethylmethacrylate(PMMA) and polyamide 6(Nylon 6) increased the adhesive strengths from 3.5 to 8.6, from 1.1 to 3.4 and from 0.6 to 5.3 MPa, respectively, by the 5N-NaOH pre-treatment for 10 min, whereas polyethylene(PE) polyethersulfone(PESF) and polytetrafluoroethylene(PTFE) did not increase it. The increase in the adhesive strength for the former three kinds of polymers was attributed to the formation of the carboxyl group which has high polarity and forms strong bond to the apatite by hydrolysis of ester group in PET and PMMA and amido group in Nylon 6 with the NaOH treatment.
- 社団法人 粉体粉末冶金協会の論文
著者
-
小久保 正
京都大学工学部材料化学教室
-
小久保 正
京都大学化学研究所
-
小久保 正
京都大学工学研究科
-
八尾 健
京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー基礎科学専攻
-
八尾 健
京都大学工学部工業化学教室
-
棚橋 雅美
京都大学工学部材料化学教室
-
八尾 健
京都大学工学部
-
八尾 健
京都大学工学部材料化学教室
関連論文
- 家兎大腿骨髄内でのアルカリ加熱処理チタンへの骨の反応
- 生体活性骨セメント : その重合特性の相違と骨結合強度
- カルシウムを過剰に含む擬似体液中における各種シリカゲル表面でのアパタイト形成
- 透過電顕による Alumina bead composite と骨との界面の観察 : α-Alumina composite との比較
- 透過電顕による生体活性骨セメントと骨との界面の観察 : AW-GCとHAとβ-TCPとの比較
- 23aC9 骨ミネラルの成長単位に関する考察 : リン酸カルシウムクラスター会合体の表面電位(バイオII)
- CaO-SiO_2-P_2O_5系ガラス粉末を用いた生体活性セメントの機械的性質に対する液相の組成と量の影響
- 21世紀におけるバイオマテリアルと本会の役割
- 結晶化ガラスA-Wと擬似体液中でその表面に形成されたアパタイト層の透過電子顕微鏡観察
- 50 keVでリンイオンを注入した放射線治療用シリカガラスの性質
- シリコーン中でのアナタースの析出と得られた複合体の生体活性
- がん温熱治療用亜鉛-鉄フェライト含有強磁性結晶化ガラスの作製
- 擬似体液中におけるアルギン酸カルシウム繊維へのアパタイト形成
- 放射性べクトルセラミックス : 癌を治療する放射性あるいは強磁性セラミック微小球
- ゾル-ゲル法によるPTMO修飾CaO-TiO_2ハイブリッドの調製 : ハイブリッドのアパタイト形成能と力学的性質
- 関節・骨修復用セラミックスの新展開
- 深部がん局所温熱治療のための強磁性微小球 (特集1 磁場とガラス)
- 放射性微小球による深部癌局所治療(近未来の技術)
- シランカップリング剤及びチタニア溶液で処理したエチレン-ビニルアルコール共重合体上での骨類似アパタイト形成
- 犬THAにおける生体活性骨セメントの固定性の評価
- 化学処理による傾斜機能生体活性チタンおよびその合金の調製
- 生体活性チタン合金の骨結合能
- 生体活性チタンの骨結合能 : 加熱処理の有無による差
- ガラスおよびガラスセラミック粉体を用いた生体活性骨セメントの骨結合強度の比較検討
- NEW SKELETAL DRUG DELIVERY SYSTEM CONTAINING ANTIBIOTICS USING SELF-SETTING BIOACTIVE GLASS CEMENT
- 二重るつぼを用いた温度こう配付徐冷法によるγ-6 Bi_2O_3・SiO_2 及び γ-6 Bi_2O_3・GeO_2 単結晶の製造
- TiO_2 を多量に含む BaO-SiO_2-TiO_2 系ガラスの耐アルカリ性
- 2CaO・P_2O_5-3CaO・P_2O_5共晶組成融液の一方向凝固
- ガラス粉末の焼結, 結晶化によるアパタイト含有結晶化ガラスの製造
- 融液の一方向凝固による配向性 PBTiO_3 多結晶体の製造
- Na_2O-BaO-Al_2O_3-TiO_2 ガラス耐アルカリ性
- 繊維配向性 3CaO・P_2O_5-CaO・SiO_2-CaO・MgO・2SiO_2 ガラスセラミックスの製造
- 温度こう配付き徐冷法による透明γ-6Bi_2O_3・SiO_2 多結晶体の製造
- 種々の pH の水溶液中におけるZrO_2 含有ケイ酸塩ガラスの侵食過程の直接観察
- 融液の一方向凝固による配向性β-スポジュメン多結晶体の製造
- (CdO あるいは PbO)-Bi_2O_3-Al_2O_3系におけるガラスの形成と同系ガラスの赤外線透過性
- 融液の一方向凝固により得られる Li_2O・2SiO_2 多結晶体の熱的, 機械的性質
- Li_2O・SiO_2 融液の一方向凝固の際に発生する気泡
- 融液の一方向凝固により得られるLi_2O・2SiO_2多結晶体の気孔率
- 融液の一方向凝固による配向性Li_2O・2SiO_2多結晶体の製造
- K(Ta, Nb)O_3含有ガラスからの準安定パイロクロア型結晶の析出とそのガラス構造との関係
- PbO-TiO_2-SiO_2ガラスの分相と結晶化に及ぼすAl_2O_3添加の影響
- 銀イオンを注入したSiO_2フィラーの抗菌性
- アルミニウムを含まないグラスアイオノマーセメントの合成
- アルカリ加熱処理した多孔性チタンインプラントの骨結合能
- 骨類似アパタイトを基盤に用いた破骨細胞の assay
- 生体活性セラミックスを利用した破骨細胞機能の解析の試み
- 骨修復材料としての超高分子量ポリエチレン/酸化チタン複合体の調製(セラミック材料)
- B-30 アパタイト・チタン酸マグネシウム含有キャスタブル・グラスセラミッククラウン
- ゲルの一方向凍結による多孔質TiO_2繊維の製造
- 擬似体液中における酸化ニオブゲルのアパタイト形成能
- アルカリ加熱処理タンタルの骨結合能
- ガラスビーズフィラーとPMMAマトリックスの複合体による生体活性骨セメントの骨伝導能
- 透過電顕による生体活性骨セメントと骨との界面の観察
- Na_2O-SiO_2ガラスを核形成剤として用いたバイオミメティック法による有機高分子表面へのアパタイト層の形成
- "MgO-CaO-Al_2O_3-SiO_2-P_2O_5バイオガラス-セラミック系の結晶化に及ぼすAl/P比の影響"へのコメント
- シラノール基により誘起されるアパタイト形成の機構 : 透過型電子顕微鏡観察
- 生体活性無機フィラー-レジン複合セメントの擬似体液中における表面構造変化 : 無機フィラーの影響
- 表面構造制御による生体活性の発現
- 人工骨創製の新手法:バイオミメティック法
- 癌温熱治療用α-Fe含有結晶化ガラスの作製とその磁気特性
- 癌を治療するニュ-ガラス
- K_2O-TiO_2-SiO_2系ガラスの生体活性
- アモルファス固相中での結晶性微粒子の生成 (〔粉体工学会〕第24回夏期シンポジウム特集--微粒子の生成とそのハンドリング)
- 常温の水溶液中における単結晶シリコン上でのアパタイト形成機構
- シリコン単結晶上でのアパタイト形成 : 水溶液のイオン濃度の影響
- 生体修復材料における表面の重要性
- これからの課題
- この人にきく 小久保 正氏
- 無機生体材料の現状と展望
- 一方向凝固セラミックスの特性と応用(あすの工業材料)
- アモルファス固相からの結晶性微粒子の生成とその応用 (新素材製造プロセスにおける粉体工学)
- 生体修復材料としてのセラミックス (1988年の化学-1-)
- 擬似体液中におけるジルコニアゲル上でのアパタイト形成の構造依存性
- FeO-Fe_2O_3-CaO-SiO_2系生体活性,フェリ磁性結晶化ガラスの表面反応
- 生体活性無機フィラー-レンジ複合セメントの疑似体液中での力学的特性 : フィラーの種類の影響
- 融液の一方向凝固により得られるセラミックスの微細構造 (セラミックスの微細組織を制御する)
- (FeO, Fe_2O_3)-CaO-SiO_2 ガラスの結晶化と結晶化物質の磁気的性質
- CaO-SiO_2-P_2O_5系ガラスの生体活性の組成依存性 : in vitro 評価
- 擬似体液中における生体活性なガラス, 結晶化ガラス, あるいはセラミックスどうしの結合
- 生体活性傾斜機能材料の設計
- ガラスは生体修復材料の分野でどんな役割を果たし得るか (特集1 バイオ--生体セラミックス)
- 化成処理, 高温処理/人工骨, 人工関節
- 生体活性材料設計のための表面構造制御
- バイオミメティック法-常温常圧でのセラミックスの調製
- 生体内で自然にアパタイト被膜を形成し,骨と結合する金属 (特集 InterMaterial[2])
- バイオミメティック法によるアパタイト -有機高分子ハイブリッド材料の調製
- 人工骨 (開けゆく生体材料)
- 医用生体材料としてのガラス関連材料の最近の進歩 : バイオ材料
- 医用磁性結晶化ガラスの研究
- ファインセラミックスあれこれ : 医療への応用を中心として(化学への招待)
- TiO_2を含むガラスの耐アルカリ性に対するアルカリ土類イオンの効果
- 人工骨用セラミックスの場合--無機材料 (材料の構造制御と機能制御--材料開発の新しい視点をもとめて) -- (シリ-ズ2--機能材料の構造制御)
- 加熱処理した Na_2O-BaO-Al_2O_3-TiO_2 系ガラスのフォトクロミズムとその原因
- 融液の一方向凝固によるビスマス層状化合物配向性多結晶体の製造
- 加熱処理をしたZnO含有Na_2O-BaO-Al_2O_3-TiO_2系ガラスの透明性とフォトクロミズム
- 融液の一方向凝固による配向性Ba_2(Zn, Fe^)_2Fe_O_多結晶体の製造
- 生体材料用セラミックス--人工骨とその周辺 (医用工学とセラミックス)
- 融液の一方向凝固によるビスマス層状化合物配向性多結晶体の製造研究
- バイオミメティック法による有機高分子表面へのアパタイト層のコーティング