CaO-SiO_2-P_2O_5系ガラス粉末を用いた生体活性セメントの機械的性質に対する液相の組成と量の影響
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概要
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Bioactive cement which can set in a few minutes and bond to living bone is obtained by mixing CaO-SiO_2 P_2O_5 CaF_2 glass powders with ammonium phosphate solution. The mechanical strength of the cement has been investigated as a function of phosphate ion con centration and pH of the ammonium phosphate solu tion and powder to liquid ratio. A glass powder with a composition CaO 47.1, SiO_2 35.8, P_2O_5 17.1, CaF_2 0.75 in mass ratio was mixed with ammonium phosphate so lutiou, placed in 100% humidity at 37℃ for 1h and im mersed into a simulated body fluid (SBF). The com pressive strengths of the cements soaked in SBF for 23h increased with increase in phosphate ion concentra tion and pH of the ammonium phosphate solution and in powder to liquid ratio. It has been found that the ce ments using ammonium phosphate solution with pH 7.4 and phosphate ion concentration of 3.7 M give the highest compressive strength of 58 MPa. It has been in dicated that for the fixed ratio of powder to liquid, the compressive strength of the cement soaked in SBF in creases with increasing amount of the hydroxyapatite layer formed at the intergranular spaces in the glass powders.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1994-10-01
著者
-
山室 隆夫
京都大学医学部整形外科学教室
-
小久保 正
京都大学工学部材料化学教室
-
山室 隆夫
京大医
-
西村 直巳
京都大学医学部
-
吉原 聡
京都大学工学部
-
宮路 史明
京都大学工学部
-
中村 孝志
京都大学生体医療工学研究センター
-
小久保 正
京都大学化学研究所
-
小久保 正
京都大学工学研究科
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