新規抗うつ薬Setiptilineについての行動薬理学的研究
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概要
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マウス,ラットを用いてsetiptiline(1,2,3,4-tetrahydro-2-methyl-9H-dibenzo〔3,4 : 6,7〕cyclohepta〔1,2-c〕pyridine maleate)の抗うつ薬としての行動薬理学的特性について,amitriptylineおよびpromethazineと比較検討した.setiptiHneはラットにおいて,軽度の自発運動尤進作用をもつとともに,methamphetamineによる運動興奮を増強させた.また本薬はラットにおいて,強制水泳の不動化時間を短縮し,さらにhaloperidol誘発カタレプシー,physostigmine誘発あくび行動,5-hydroxytryptophan誘発体振り行動および首振り行動,morphine禁断誘発体振り行動などを抑制した。他方,マウスにおいて,reserpine誘発低体温に対する拮抗作用は認められなかった.これらの結果から,setiptihneは,三環性抗うつ薬とは異なる抗うつ効果を有する可能性が示唆された.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
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