乳量増加からみた霧状散水•送風装置の経済効果
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概要
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新たに考案した霧状散水と送風を組み合せた装置の経済効果を,1985-87年の3ヶ年間の夏の試験成績を基に検討した,平均乳量20-25kgのホルスタイン種搾乳牛を用いて試験を行なったところ,夏期高温時における霧状散水•送風装置の乳量増加効果(正確には高温時の乳量低下の抑制効果)は,0.66-1.90kgであった.また本装置による乳量増加は,環境温度の上昇に比例するようであった.経営計算によれば,例えば,高温時に20頭の搾乳牛に42日間本装置を用い,乳量増加が3カ年闇の試験成績と同様にそれぞれ1日1頭当たり,1.90,1.15および0.66kgであったとすると,その利益は,91,262円,28,932円および-12,315円であった.また損益分岐点は,乳量増加がおおよそ0.81kgのときであった.
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