乳牛繁殖集団の有効な大いさについて
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概要
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1. 家畜の繁殖集団の有効な大いさを推定するには, i)繁殖にあづかる雌雄個体数の相違,ii)各種牡の残す仔の数の個体差の二点を同時に考慮することが必要である。<BR>2. 有効な大いさ(<I>N</I>)は種牡の個体数を<I>N</I><SUB>m</SUB>,各種牡が残す仔の数の分布の変動係数を<I>V</I><SUB>km</SUB>とすれば次の式で表はされる。<I>N</I>=4<I>N</I><SUB>m</SUB>/<I>V</I><SUP>2</SUP><SUB>km</SUB>+1著者等は本論文においてこの推定式を導き出す過程を示し,特にこの公式の適用を可能にする繁殖集団の構造上の条件を示した。<BR>3. 更に著者等は愛知県内の乳牛の集団について幾つかの調査を行い,上の公式の適用を可能にする条件が概ね満足されていることを示した。<BR>4. 愛知県内の乳牛集団を仮に一個の繁殖集団と考えて,その有効な大いさを以上の理論から約110と推定した。<BR>5. 我国の乳牛の改良に関して以上の理論を基にして若干の論議を行つた。即ち種牡の選択には深い考慮を払わねばならぬこと,及び種付に関する行政区劃相互の障壁を取除くべきではなかろうかということである。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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