NCマウスの紅斑, 脱毛病変の発生過程における病理学的変化
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概要
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近藤が純系化した日本在来のNCマウスが, 約4ヵ月令より顔面を中心に紅班, 脱毛を生じ, 貧血様相を呈して約1.5年で死亡していくことを観察した.皮膚病変の詳細な観察を行うとともに, 各臓器の病理組織学的検索および血液学的検索を行った.(1)皮膚病変の平均発症月令は雄が3.6ヵ月令, 雌が4.5ヵ月令で, その発症頻度は雄が90%, 雌が約70%であり雌雄差があった.(2)皮膚病変は増悪例ではびらん, 潰瘍を呈するものがあった.その組織像は表皮の萎縮, 基底細胞の液状変性や真皮の血管拡張が認められた.3-4ヵ月令よりリンパ節のPCV周囲, 脾臓の中心動脈周囲のリンパ球の減少と形質細胞, 細網細胞の増加が認められ, さらに高令群ではそれらの細胞で置換されていた.胸腺には加令に伴う変化が少なかった.老令マウスで糸球体腎炎の発症が観察された.(3)白血球数は若令期より低下しており, 約6ヵ月令以後69-70%に貧血がみられた.これらのことからNCマウスの免疫学的異常が示唆される.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1976-12-30
著者
-
吉田 孝人
浜松医科大学微生物学
-
吉田 孝人
浜松医科大学
-
玉田 康彦
名古屋大学医学部皮膚科学教室
-
大橋 勝
名古屋大学皮膚科
-
小林 敏夫
名古屋大学医学部皮膚科学教室
-
近藤 恭司
名古屋大学農学部育種学教室
-
近藤 恭司
名古屋大学農学部家畜育種学教室
-
大橋 勝
名古屋大学医学部皮膚科学教室
-
近藤 恭司
名大・農
-
近藤 恭司
National Institute Of Agricultural Sciences Livestock Sectiion.
-
近藤 恭司
名古屋大農
-
近藤 恭司
名古屋大学農学部
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