ヒト抗体産生機構の試験管内解析 : High Responder, Low ResponderとT細胞の役割

元データ 1980-04-30 日本アレルギー学会

概要

ヒト末梢血リンパ球と培養B細胞株を試験管内で培養し, SRBCに対する抗体産生とT, B細胞間相互作用をPFC assyにより検討した.(方法)T, B細胞の分離はEロゼット法にて行い, PWM存在下7日間培養後の抗体産生細胞の検出はCunningham法によった.(結果)(1)high responder(280±30/culture)とlow responder(40±8culture)が健康成人で認められ, 8割の人が前者に属していた.(2)HLAの全く異なるhigh, low responderのT, B細胞組合わせでは, high responder T細胞は, HLA barrierを越えlow responder B細胞を分化成熟させる能力を保持するが, low responder T細胞にはその能力が欠乏していた.(3)培養B細胞株を用いた実験でも同様の結果であった.以上より, ヒトリンパ球のSRBC抗体産生において, T細胞がhigh, low responseを決定づける重要な役割を担っていることがわかった.

著者

本郷 輝明 浜松医科大学小児科
矢崎 信 名古屋市立大学小児科
松尾 哲道 浜松医科大学微生物学教室
矢崎 信 愛知学院大学歯学部内科学教室
吉田 孝人 浜松医科大学微生物学
吉田 孝人 浜松医科大学
本郷 輝明 浜松医科大学 医学部看護学科
原口 惣一 浜松医科大学微生物学教室

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