Peritumoral spared areaにリング様濃染を認めたFNH様過形成結節の1例
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概要
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症例は21歳男性.腎炎の経過観察中に,USにて低エコー,単純CTにて高吸収を呈し,dynamic CTおよびMRIにて早期相で造影される多発結節を認めた.レボビスト造影USのpost vascular imageやSPIO MRIでは,Kuppfer細胞の存在を示唆され,USガイド下針生検では,FNH様過形成結節と診断されたが,single level dynamic CTHAにてリング様濃染を結節様高吸収域内部に認めた.周辺肝が脂肪肝を呈したため,結節血流流出部がspared areaとなり,リング様濃染部に相当する領域を含めて画像上結節様に観察されていたと考えられた.過形成結節においても,肝細胞癌に特徴的とされるリング様濃染を呈することがあると考えられ報告した.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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中島 収
久留米大学病理
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中島 収
久留米大学 医学部外科
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大崎 往夫
大阪赤十字病院 消化器科
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波多野 貴昭
大阪赤十字病院消化器科
-
松尾 裕央
大阪赤十字病院消化器科
-
那須 章洋
大阪赤十字病院消化器科
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西川 浩樹
大阪赤十字病院消化器科
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喜多 竜一
大阪赤十字病院消化器科
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木村 達
大阪赤十字病院消化器科
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川上 尚人
大阪赤十字病院消化器科
-
波多野 貴昭
大阪赤十字病院 消化器科
-
池田 敦之
大阪赤十字病院消化器科
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中辻 正人
大阪赤十字病院消化器科
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西島 規浩
大阪赤十字病院消化器科
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斎藤 澄夫
大阪赤十字病院消化器科
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坂本 康明
大阪赤十字病院消化器科
-
大崎 往夫
大阪赤十字病院消化器科
-
大崎 往夫
大阪赤十字病院 消化器内科
-
喜多 竜一
大阪赤十字病院内科
-
木村 達
大阪赤十字病院内科
-
西川 浩樹
大阪赤十字病院消化器内科
-
那須 章洋
大阪赤十字病院消化器内科
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