外来魚生息実態調査（平成9年度～）

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概要

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オオクチバス、コクチバス、ブルーギル等の外来魚について、前年度に引き続き那珂川及び荒川、鬼怒川における外来魚の生息実態を明らかにするため、これらの河川で捕獲された外来魚の種別尾数、体サイズ等について調査した。今年度は、那珂川水系のヤナにおいて、コクチバス8尾、オオクチバス92尾、ブルーギル84尾が捕獲された。オオクチバスの複数年級群が生息し、河川で再生産していることが示唆された。鬼怒川のヤナにおいては、中、下流2ヶ所のヤナではコクチバス17尾、オオクチバス105尾、ブルーギル5尾が捕獲された。オオクチバスの複数年級群が生息しているものと思われる。コクチバスは、荒川では複数年級群が生息し、再生産しているものと示唆された。冬季に河川で投網により捕獲されたコクチバスについてみると、いずれも揃って大き、メスの生殖腺も発達していた。冬季に、河川で投網による捕獲を行うことは、コクチバスの再生産を抑制する方法として効果が期待できるものと思われた。
[栃木県水産試験場]の論文

著者

手塚清
栃木県水産試験場

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