2010年の気象がバレイショにおよぼした影響
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概要
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2010年の芽室拠点におけるバレイショの生育は以下のようであった。生産力検定試験では比較可能なすべての品種で出芽期が遅れ,枯凋期が早まった。地上部の生育は旺盛であったが,いもの収量は減収となった。また,でん粉価も低くなった。生育追跡試験でも地上部の生育が旺盛であった。これは生育初期から地上部の伸長に適した気温になったためと考えられる。でん粉価の低下についても生産力検定と同様であり,これはでん粉が増加する7月の地温が高く推移しでん粉の蓄積が阻害されたためと考えられた。2010年は塊茎肥大期の7,8月が高温多雨で経過し中心空洞が発生しやすい気象であり,品種間差が顕著に見られた。「男爵薯」では特に多く,平年は発生が見られない「メークイン」でも発生が見られたが,「さやか」,「はるか」等の品種は発生が少なく,中心空洞を避けるためにはこれらの品種を使用することが有効であると考えられた。
- 2011-09-00
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