水稲紫黒米新品種「あけのむらさき」の育成
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概要
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岩手県農業研究センター（旧農業試験場）における水稲の品種開発は、1979年から突然変異育種法により開始し、その後1984年からは交雑育種法を取り入れ、さらに1990年からは「いわてオリジナル水稲品種開発事業」により、水稲新品種開発を本格的に進めてきた。近年、消費者のニーズが多様化し、香り米や有色素米など特徴のある品種の需要が高まっていることから、玄米の糠に含まれる紫色の色素アントシアニン（ポリフェノールの一種）を利用して、赤飯や米粉パン、お茶などの様々な加工品への利用が期待できる紫黒米品種について、本県の気象条件に適した紫黒米の育成が求められていた。そこで紫黒米新品種「あけのむらさき」を育成したので、本品種の育成経過ならびに特性について報告する。
著者
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