有珠火山2000年新山からの総放熱率
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概要
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We estimate heat-discharge rates for a geothermal area formed during the 2000 eruption of Usu volcano, Japan. Field observations carried out in September 2006 reveal that heat-discharge rates from fumaroles, areas of steaming grounds and crater lakes are 8, 9.2, and 2 MW, respectively. The total heat-discharge rate measured in September 2006 represents just 1% of the rate immediately following the eruption. Integration of the heat-discharge rate from April 2000 to September 2006 yields an accumulated discharge of approximately 2.3 × 10^[16]J, equating to the cooling of 8 × 10^6 m^3 of magma. This amount of magma corresponds to several percent of the total intruded magma volume estimated from analyses of ground deformation associated with the 2000 eruption. Compared with the 1977 eruption, the 2000 eruption involved the discharge of large amounts of heat from fumaroles. Fumaroles that developed during the 2000 eruption showed a decline in activity in short time. Areas of steaming ground associated with the 2000 eruption showed more rapid growth compared with those of the 1977 eruption but discharged less heat. We suspect that differences in the hydrological environments of the two eruptions (e.g., permeability around the intruded magmas) led to contrasting patterns of propagation of the hydrothermal systems around the intruded magmas.
- 北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門(地球物理学) = Department of Natural History Sciences (Geophysics), Graduate School of Science, Hokkaido Universityの論文
- 2009-03-15
著者
-
鍵山 恒臣
京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設火山研究センター
-
吉川 慎
京大理
-
大島 弘光
北海道大学大学院理学研究院
-
吉川 慎
京都大学火山研究センター
-
大島 弘光
北海道大学大学院理学研究科
-
寺田 暁彦
京都大学・理学研究科
-
寺田 暁彦
京都大学火山研究センター
-
寺田 暁彦
京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設火山研究センター:(現)草津白根火山観測所東京工業大学火山流体研究センター
-
寺田 暁彦
東京大学地震研究所:(現)北海道大学地震火山研究観測センター
-
吉川 章文
札幌管区気象台火山監視・情報センター
-
大島 弘光
北海道大学理学研究科附属地震火山研究観測センター
-
鐘山 恒臣
東京大学地震研究所
-
吉川 慎
京大・理
-
寺田 暁彦
京大 大学院理学研究科 地球熱学研究施設火山研究セ
-
鍵山 恒臣
京大院
-
寺田 暁彦
東京工業大学
-
寺田 暁彦
北海道大学地震火山センター
-
大島 弘光
北海道大学有珠火山観測所
-
大島 弘光
北海道大学
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