土壌の乾燥にともなう中国産ポプラ3種の光合成速度の変化
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概要
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中国の半乾燥地域に生育するポプラ3種，Populus tomentosa（毛白楊），P.alba cv. Pyramidalis×P.tomentosa（毛新楊），P.euphratica（胡楊）と改良ポプラFS-51から組織培養によって得られた苗を用いて，土壌の乾燥にともなう光合成速度の変化を調べた。供試した4種ともに，土壌の乾燥にともなって，気孔閉鎖と光合成速度の低下とが並行して起こった。特に中国産ポプラが，対照とした改良ポプラFS-51に比べて，強い土壌乾燥の時点まで高い光合成速度を維持しているという結果は得られなかった。土壌乾燥にともなう葉内CO2濃度と光合成速度の関係の変化から，FS-51に比べて毛新楊と胡楊の光合成機能が，水ストレスの影響を受けにくい特性を持つ可能性が示唆された。To clarify the drought tolerance of three poplars (Populus tomentosa, P. alba cv. Pyramidalis×P. tomentosa and P. euphratica) collected from the semi-arid region of China, the change in the photosynthetic rate of seedlings during dehydration of soil was examined. Photosynthetic rate and stomatal conductance decreased as the water content in the soil decreased. The change in the photosynthetic rate during dehydration of the soil did not differ among chinese poplars and the improved poplar FS-51 (P. maximowiczii×P. plantierensis). From the analysis of the relationship between intercellular CO2 concentration and photosynthetic rate, it was found that the photosynthetic mechanism of P. alba cv. Pyramidalis×P. tomentosa or P. euphratica is more tolerant to water stress than that of FS-51.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学農学部林学科,東京大学農学部附属演習林研究部,Department of Forest Science, Faculty of Agriculture, The University of Tokyo,Research Division of the University Forests, Faculty of Agriculture, The University of Tokyoの論文
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