1983年日本海中部地震の余震に伴つた津波 : 付:本震による津波の発生機構
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概要
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1983年6月21日日本海中部地震の最大余震(M=7.1)に伴った津波について,検潮記録をもとに解析を行った.Δ-Hグラフによれば,津波のマグニチュードはm=0.5とみなされ,地震規模と比べ津波はやや大きい.津波の逆伝播図から,波源域は本震震源域の北部に位置し,東西方向に長さ60km,面積にして1.9×10^3km2と推定される.本震(M=7.7)による津波の波源域の東縁は,余震域より陸側に30km幅にわたってずれ,その地域は津波データから,海底の沈降域とみなせる.そのほか,本震の津波の発生機構を考察した.Based on tide-gauge records, the tsunami associated with the largest aftershock (M=7.1, June 21, 1983) of the 1983 Nihonkai-Chubu earthquake was investigated. Judging from the diagram of the attenuation of tsunami height with distance, the tsunami magnitude (Imamura-Iida scale: m) was determined to be m=0.5. This is relatively high for an earthquake having a magnitude of M=7.1. The source area which was inferred from an inverse refraction diagram is located on the north end of the main tsunami source. The length of the tsunami source is 60km in the E-W direction and the source area 1.9×10^3km2. The sea-bottom of the source area seems to be uplifted, because the initial motion of the tsunami was observed with the upward direction at every tidal station. The source area of the tsunami generated by the main shock (M=7.7, May 26, 1983) moved through width of 30km from the east margin of the aftershock area. The seabottom of this discrepancy region subsided, judging from the initial motion of the tsunami. According to the analysis of the tsunami and geodetic data, the main tsunami was generated by the 30° thrust fault slipping 4m. The seismic moment is 8×10^<27> dyne-cm.
- 1984-07-10
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