3次元腹部CT像からの仮想胃展開像生成システムの開発(ポスターティーザー1(テーマ),計算解剖モデルとその診断・治療支援への応用,医用画像一般)

概要

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本稿では3次元腹部CT像からの仮想胃展開像生成システムの開発について報告する。本システムでは、展開像生成者の労力を軽減するため、自動で展開像を生成することが望まれる。従来の仮想胃展開像生成手法では、近似モデルを展開する際に外力決定ならびに変形の終了決定操作が必要である。また、従来の外力決定法では、症例によって近似モデルを十分に展開できないという問題も存在する。そこで本稿ではこれらの問題点の改善を図る。外力決定法の改善では、近似モデルにおける切開線辺縁部の展開目標点を計算することで、切開線辺縁部に加える外力を明確に決定し、近似モデルを十分に展開可能とする。また、展開目標点および近似モデル頂点の位置関係から、近似モデルの変形度合いを評価することで外力決定および変形の終了決定を自動化する。本手法を適用することで、手動操作の少ない仮想胃展開像生成システムを開発した。本システムを用いて3次元腹部CT像19例から仮想胃展開像を生成したところ、19症例中13例で手動で生成した展開像と同等の展開像を自動生成することができた。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-01-17