正導・誤導情報と出来事の情動性が事後情報効果に及ぼす影響
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概要
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本研究では、正導情報と誤導情報が事後情報効果に及ぼす影響を、情動的な出来事とそうではない出来事において検討した。大学生123名が本研究に参加した。目撃した出来事に関する要因は、情動場面を含む情動群と含まない中性群の2水準であった。事後情報に関する要因は、映像にそった正導情報群とそっていない誤導情報群の2水準であった。手続きは、参加者に映像を提示した後、事後情報を書式の目撃証言という形で与えるというものである。その後、1分間の挿入課題を実施し、最後に映像に関する8項目の質問を行った。その結果、事後情報の主効果、事後情報と情動性の交互作用が有意であり、事後情報が正導情報の場合の方が、誤導情報の場合よりも正答率が有意に高いこと、ただし情動ビデオを見た場合にはこの差が見られなくなることが示された。このことは、目撃者の記憶が、目撃した出来事が情動的な場合、事後情報の影響を受けにくい可能性があることを示している。
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