UCS嫌悪度評価が恐怖条件づけ過程に及ぼす効果
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概要
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本研究は,UCS嫌悪度評価がCR強度に及ぼす影響を検討した。被験者は,大学生・大学院生18名で,UCS Inflation群,UCS Deflation群,Control群の3群に割り振った。CRの指標として,SCR・主観的不安度・感情価を用いた。実験は,プレテスト・条件づけ・UCS強度操作・テスト・消去の5つのセッションで構成した。主な結果は,以下のとおりである。(1)テスト期において,SCR・主観的不安度を指標としたCR強度は,Inflation群が最も大きかった。(2)Deflation群のCRは,テスト期でControl群のCRとの間に差が認められなかった。(3)消去期後,感情価を指標とした場合は各群ともに消去が認められなかった。これらの結果は,UCS嫌悪度評価の増加がSCRの強度や主観的不安度を高める可能性があることを示唆している。
- 日本行動療法学会の論文
- 1997-09-30
著者
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