インドメタシン投与が有効であったがその後に動脈管再開通を認めた極低出生体重児の臨床的特徴と再開通危険因子の検討

概要

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背景: 未熟児動脈管開存症は極低出生体重児によく見られる合併症の1つで、治療薬としてインドメタシンが使用される。また近年インドメタシンの予防投与が脳室内出血の予防に有効であることも明らかにされており、その投与方法も変わりつつある。インドメタシン投与によって非症候化した症例の中には、再び症候化する症例、すなわち再開通症例が存在する。しかしながら、動脈管が再開通した症例の臨床的特徴についてはあまり知られていない。,対象および方法:当科に入院した極低出生体重児の中で、インドメタシン投与後に一旦動脈管が非症候化した後、再び症候化した症例を再開通群、動脈管が非症候化してその後に閉鎖した症例を閉鎖群として両群間の臨床的特徴と再開通の危険因子について検討した。,結果:インドメタシンが投与された53例中18例(34 %)が動脈管の再開通を認めた。18例中16例は複数クールのインドメタシン投与によって動脈管が閉鎖した。残りの2例は外科手術が施行された。死亡例は1例もなかった。再開通群と閉鎖群との単変量解析で有意差を認めた要因を説明変数、PDA再開通の有無を目的変数として多変量解析を施行したところ、PDA不完全閉鎖と短い在胎週数が独立した危険因子として選択された。,結論:極低出生体重児に対するインドメタシン投与後の動脈管再開通の独立した危険因子はPDA不完全閉鎖と短い在胎週数である。
2013-01-31

インドメタシン投与が有効であったがその後に動脈管再開通を認めた極低出生体重児の臨床的特徴と再開通危険因子の検討

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