プロソディー表を用いた自然な日本語習得のための音声教育の効果
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概要
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生の音声に近い、談話の大きなかたまりを提示して音声教育を行い、アクセント、イントネーション、リズム、母音の無声化、などを総合的に理解させるために、本研究班は「プロソディー表」を開発した。この「プロソディー表」とは、音声分析機による客観的・物理的基準から東京方言話者の自然な発話のビッチカーブを抽出し、それをわかりやすく視覚化したものである。この表を用いて韓国人日本語学習者12名に音声指導を行い、効果を測定した。その結果、アクセント核やイントネーション符号を付与するだけの方法に比べて、プロソディー表方式では学習者の発音に向上が見られた。
- 日本語教育方法研究会の論文
- 1994-09-27
著者
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