会津地域におけるサウンドスケープ調査研究
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概要
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本研究は平成18 年度財団法人北陸建設弘済会助成による委託研究である。サウンドスケープという造語はカナダの作曲家マリー・シェーファーが提唱した概念に起源を持つ。日本では聖心女子大学教授の鳥越けい子氏により紹介されたが、研究領域としては主に音楽や民俗学の分野での研究が知られている。都市空間や生活環境でのシェーファーのサウンドスケープの当初の研究は騒音がテーマであったが、WHO によるバックアップを受けて国際的に調査研究活動が展開され、やがてはひとつの都市を対象に都市部全体を構成する音の環境の在り方を探るところまでに及んだ。しかし、この活動も収束すると同時に、大きなムーブメントでは決してないが他分野で音の環境について議論されるようにもなっていった。建築や都市計画の分野では学際的研究として近年関心が寄せられるに至ったが、都市部を中心とした環境学のなかで語られたり、または音そのものの作り出す風景としての、いわば宛字としてサウンドスケープsoundscape というフレーズが当てられているケースも少なくない。本研究は都市部ではなく、地方都市や山間地域のなかで音環境がどのような状況にあるかを掌握するための調査と、地域での人々の生活と音環境がどのように結び付いているか、さらにはかつての音環境の記憶やそれが現在までにどのような変化を遂げたかを比較研究するために観察・録音調査、アンケート調査を中心に調査研究を行っている。本研究は平成18 年2 月から平成19 年3 月の期間行い、本文は委託研究の研究報告書として作成した本編135 頁の分析結果を新たに抽出、再構成しまとめたものである。
- 2008-03-25
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