養護教諭の役割遂行における満足度と自信度に関する研究
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概要
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養護教諭の役割遂行における満足度と自信度を明らかにし、看護基礎教育をベースとした養護教諭養成のあり方を検討することを目的とした。そこで、A県の現職養護教諭396名を対象に、郵送による無記名自記式質問紙調査を行い、143名の有効回答を得た。職務については満足と回答したものが全体で71.6%であった。看護学系が75.7%、その他の学問系は68.2%が満足であったが、有意差は認められなかった。職務に満足しているものは、「健康相談活動(p=0.010)」、「保健室経営(p=0.011)」、「人間関係(p=0.000)」に自信がある割合が有意に高かった。経験年数では11年以上の者は「保健室経営(p=0.031)」について自信がある割合が有意に高かった。「保健組織活動」に対する自信度では、保健師免許を有する者で有意差が見られた(p=0.046)。救急処置は全体で21.7%が自信がないと認識していた。「救急処置」に自信ありと回答したものが看護学系は82.6%、その他の学問系は77.9%であり、有意差は認められなかったがやや看護学系が高率であることが明らかになった。
- 2012-03-21
著者
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梶本 市子
高知女子大学看護学部看護学科
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梶本 市子
高知学園短期大学看護学科
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池畠 千恵子
高知学園短期大学看護学科
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山崎 美恵子
高知学園短期大学看護学科看護研究室
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山崎 美恵子
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
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大西 昭子
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
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山崎 美惠子
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻(元)
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大西 昭子
高知学園短期大学 専攻科地域看護学専攻
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