臨地実習における看護技術の経験の実態
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概要
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厚生労働省より「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書」(平成15年3月)が出され、学生の行う看護技術に3つの水準が示された。本学においてもその水準を基に看護技術チェックリストを作成し実習毎にチェックを試みている。本研究では平成22年度に行われた3領域の臨地実習を通して本学の学生が経験した看護技術項目の実態を明らかにし、今後の課題を見出すことを目的とし調査を行った。その結果、水準1では全体の平均実施率が55.3%であり、5項目が90%以上の実施率であった。また水準2では全体平均実施率33.5%であり、5項目が60%以上の実施率であった。さらに水準3では23.4%と全体的に低い実施率であった。このことから、日常生活に関する技術項目では高い実施率が示された一方で、身体侵襲を伴う技術や診療の援助技術では低い実施率であったことが明らかになった。臨地実習においては、技術チェックを学生と行う機会を増やし、学生の準備性を高める事前演習や関わりを行いながら、教員と臨地指導者が習得機会の少ない看護技術について事前に情報を共有し、意識的に実施機会を得られる体制を整備していくことが必要である。
- 2012-03-21
著者
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吉田 亜紀子
高知学園短期大学看護学科
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中井 寿雄
高知学園短期大学看護学科
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中平 紗貴子
高知学園短期大学看護学科
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高藤 裕子
高知学園短期大学看護学科
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池畠 千恵子
高知学園短期大学看護学科
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野並 由希
高知学園短期大学看護学科
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松村 晶子
高知学園短期大学看護学科
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野並 理佐
高知学園短期大学看護学科
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池畠 千惠子
高知学園短期大学看護学科
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和泉 明子
高知学園短期大学看護学科
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