保育士の「健康及び安全」への取り組み状況への認識に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は保育所保育指針の改定後、保育士の「健康及び安全」への取り組み状況への認識を明らかにするため、A県内の130保育所の保育士1,763名を対象に、層別任意抽出によるアンケート調査を行った(回収率46.2%)。その結果、保育士は「健康及び安全」への取り組みができていると認識している傾向にあった。"子どもの健康状態の把握と発病時の保護者への連絡""保育所における感染予防・保健環境などの維持向上"など、「健康及び安全」の中でも改定前にも示されていた従前の取り組みはよくできていると認識していたが、今回の改定の特徴である食育の推進や保護者支援、健康の保持増進に関する保育の計画及び評価など保育の質を高めるしくみについてはまだまだ課題として取り組んでいく必要性があること、また保育所において看護師、栄養士などの専門職の存在が保育士の実践力を高め、保育の質を向上させる可能性が高いことが示唆された。今後、「健康及び安全」への取り組みについては、看護師などの専門職を常駐させ保育計画に取り組むことや、保育所内で組織的に取り組んでいくことがのぞまれる。
- 2012-03-21
著者
-
山崎 美惠子
高知学園短期大学看護学科
-
矢野 智恵
高知学園短期大学看護学科
-
山崎 美恵子
高知学園短期大学看護学科看護研究室
-
片岡 亜沙美
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
-
森澤 徹男
高知学園短期大学看護学科・専攻科地域看護学専攻非常勤
-
杉原 徹
元高知学園短期大学幼児保育学科
-
山崎 美恵子
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
-
小島 一久
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
-
山崎 美惠子
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻(元)
-
矢野 智恵
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
関連論文
- 保育者養成校と附属幼稚園との連携のあり方に関する研究-教育実習事前指導重点化のための試みを通して-
- 保育者養成校と附属幼稚園との連携のあり方に関する研究--教育実習事前指導重点化のための試みを通して
- 本学幼児保育学科における実習指導の課題-学生のコメントを手がかりとして-
- 本学[高知学園短期大学]幼児保育学科における実習指導の課題--学生のコメントを手がかりとして
- 保育所の保育所看護職者への認識と期待する役割
- 保育士の「健康及び安全」への取り組み状況への認識に関する研究
- 養護教諭の役割遂行における満足度と自信度に関する研究
- 看護基礎教育課程における学生の看護実践能力習得の課題に関する報告
- 乳幼児の健康支援への保育所看護職者の「思い」に関する研究
- 短期大学と附属幼稚園との連携--[平成]22年度の取り組み
- 保育士が捉えた「健康及び安全」への取り組み状況と課題に関する検討-保育所施設長に焦点をあてて-
- 臨地実習におけるカンファレンスの実態-教員のカンファレンス実施記録の分析を通して-
- 遊びの不透明性--倉橋惣三における「うっかり」概念の検討