臨地実習におけるカンファレンスの実態-教員のカンファレンス実施記録の分析を通して-
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概要
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本研究では、看護学科2年次の4領域の臨地実習におけるカンファレンスの実態を明らかにし、今後の教育実践への方向性を見出すことを目的とし調査を行った。その結果、カンファレンスの目的では、カンファレンス168回のうち「お互いの情報を伝達する」が73回(43.5%)、「内容を検討し考えを深める」が48回(28.6%)であった。記述された内容を分析した結果、「カンファレンスを実施するための環境調整の困難さ」「効果的なカンファレンス運営のための教員自身の課題」「カンファレンスの運営に影響している学生の特徴」「カンファレンスの効果としての学生の成長」「カンファレンスの効果としての教員自身の変化」が明らかとなった。このことから、(1)実習前に学生にカンファレンスの目的や方法を伝えるなどの準備が必要であること、(2)学生の特徴を考慮し、教員がファシリテーターとしての役割を担うなどの関わりが必要であり、そのために、教員のファシリテーター力の向上が求められることなどが示唆された。
- 2013-03-05
著者
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