住民主体のささえあい活動の継続を可能にする要因の研究
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概要
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本研究の目的は、住民主体のささえあい活動の継続を可能にする要因を明らかにすることである。対象者は、ささえあい活動を実践している一団体に所属するもの6名とし、半構成的面接法を用い、得られたデータを質的帰納的に分析した。その結果、ささえあい活動の継続を可能にする要因として【地域に対する愛着の気持ち】【脈々とつながる人脈】【ひとに対する慈しみのこころ】【仲間との出会いと結びつき】【活動に対する誇りと自信】【自然体でいられることの心地よさ】【自分らしさが保てる生活のバランス】【活動を実現させる骨組み】の8つのカテゴリーが抽出された。このことから、活動を継続するためには、決まった枠組みのない柔軟な参加様式と生活のバランスや、あるがままの自分を生きる場所の存在、活動を実現させる骨組みと後押し、ささえあい活動の基盤に根づく地域に対する愛着の思いが必要であると考えられた。さらにささえあい活動の継続が、人と人との交流やつながりを強化し、潜在する健康課題を拾い上げ、住民が主体となって地域の問題解決に向かう行動となることが示唆された。
- 2014-02-20
著者
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高藤 裕子
高知学園短期大学看護学科
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松村 晶子
高知学園短期大学看護学科
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大西 昭子
高知学園短期大学専攻科地域看護学専攻
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山岡 享子
高知学園短期大学 看護学科
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今村 優子
高知学園短期大学 看護学科
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池田 恵美子
高知学園短期大学 専攻科地域看護学専攻
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黒岩 郁子
高知学園短期大学 看護学科
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大西 昭子
高知学園短期大学 専攻科地域看護学専攻
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