リラクセーション技術を取り入れた学内演習の試み
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概要
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本研究の目的は、基礎看護技術教育にリラクセーション技術を導入することの効果を確認し、今後の教授方略への示唆を得ることである。睡眠と休息を促す援助の授業に、密封式足浴とハンドリフレクソロジーを取り上げ技術演習を行った。演習後、自らの技術評価や感想として記述された学生レポートを内容分析した。その結果、患者役と看護師役の体験による気づきや学びとして、5 つのカテゴリーと19 のサブカテゴリーが抽出された。最も記述が多かったカテゴリーは、《効果の実感》であった。以下記述数の多い順番に《実施の評価》《動機づけ》《実施による気づき》《実施中の環境》であった。相手の反応を聞きながら創意工夫を行ったり、臨床実習での試みを考えたりなど、関心の深さが伺え、ケアの受け手と提供者の視点で思考できていた。看護ケアとしてのリラクセーション技術を基礎看護教育へ導入する意義が示唆された。
- 2012-03-31
著者
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中島 佳緒里
日本赤十字豊田看護大学
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桂川 純子
日本赤十字豊田看護大
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杉浦 美佐子
日本赤十字愛知短期大学
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竹内 貴子
日本赤十字豊田看護大学
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前田 節子
日本赤十字豊田看護大学
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渡邉 弥生
日本赤十字豊田看護大学
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岩吹 美紀
日本赤十字豊田看護大学
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中島 佳緒里
愛知淑徳大学大学院
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杉浦 美佐子
日本赤十字豊田看護大学
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岩吹 美紀
前日本赤十字豊田看護大学
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渡邊 弥生
日本赤十字豊田看護大学
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