インセンティブ・スパイロメータの術後呼吸器合併症への予防効果
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概要
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本研究は、周手術期に用いられているインセンティブ・スパイロメーター(incentive spirometer;IS)の効果を検証するために、データベース検索によって抽出された13 文献を用いて、術後呼吸器合併症に対するIS の効果を検討した。その結果、術前および術前・術後におけるIS 単独の訓練効果を示した文献はなかった。また、術後のIS 訓練の介入を報告した文献のうち、腹部手術あるいは低リスク患者では横隔膜呼吸とIS 訓練との比較を、心臓血管手術や胸部手術、高リスク患者では呼吸理学療法を基本したIS 訓練の追加介入を比較し同等の効果であるとの結果であった。以上のことから、IS 訓練は、手術侵襲の程度によって選択することが望ましく、腹部手術程度であれば横隔膜呼吸あるいはIS訓練を、心臓血管手術では呼吸理学療法がよいことが示唆された。
著者
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