保育者による活動内容の再構成の方法における変容 : 5歳児に対する実践1年目と実践3年目の比較考察を通して
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概要
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この研究の目的は、音楽経験促進プログラムの実践過程の実践1年目と実践3年目の観察事例を考察することによって、保育者による活動の再構成の特徴を抽出し、比較検討することである。本稿では、実践1年目に5歳児を担当した保育者B、実践3年目に5歳児を担当した保育者A の活動方法に着目した。その結果、特に活動の1段階目と3段階目に、保育者による活動の再構成の方法における差異が見られた。それは、1段階目の「名前ゲーム」「音への気づき」、2段階目のリズム経験の構成、動きのイメージの確立、3段階目の音楽的諸要素の認識に向けた経験の構成に表れていた。同時に、この活動プログラムを2年間経験した保育者が、一つの活動の中に、1段階目から3段階目までの活動の諸要素を展開するように再構成しているのだと捉えることができるだろう。
- 2012-01-31
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