劇化表現を生かした音楽経験プログラムの導入過程 II : 「はじめの活動からパントマイムへ」までの経験における子どもの自発的表現
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この研究の目的は,幼児期の子どもに劇化表現を生かした音楽経験プログラムの導入を試行し,子どもの自発的表現がどのように生じるかを示すことによって,この段階の活動の意味を明らかにすることである。本稿では,活動の2段階目における3歳児から5歳児までの50名による特徴的な事例だけが取り上げられ考察された。子ども達は,各活動において思考し,自発的表現を見い出していった。3歳児では身近な職業のテーマのリズム経験,4歳児では歌と動きによる創造過程,5歳児では歌詞そのものがイメージとリズムを喚起し,身体音や動作だけによるリズム的表現が特徴的であった。
- 2009-01-31
著者
関連論文
- 「ストーリーの劇化過程」の教育的意義 : 劇化表現を生かした音楽経験促進プログラムの実践過程の考察から
- 保育所実習(保育実習I)と保育実習IIの実践的な学びによる教育的効果 : 2006年度から2008年度までの保育所実習(保育実習I)と保育実習IIの自己評価と現場評価の調査結果をもとに
- 劇化表現を生かした音楽経験プログラムの導入過程 II : 「はじめの活動からパントマイムへ」までの経験における子どもの自発的表現
- 劇化表現を生かした音楽経験プログラムの導入過程 I : 「日常生活経験からストーリー創造」までの段階におけるリズムバターン理解の表現の変容から
- 音楽的諸要素の理解に向けた「フィンガープレイ」の展開の方法 : 幼児期における音楽経験促進プログラムの2年目の実践過程を通して
- 子どもの表現の行動的特徴における音楽的要素(1 幼児の発達と音楽経験,III 音楽経験と認識)
- 子どもの役割演技にかかわる表現教育の研究の発達論的視点 : ガードナー,H.の多重知能論に基づいて
- 子どもの表現の発達段階における教師(保育者)のかかわり方に関する一考察 : 表象的活動の展開過程に基づいて
- 音楽経験促進プログラムの2年目の実践過程における保育者の創意工夫 : 4,5歳児のストーリーの劇化へのかかわりを中心に
- 保育所実習(保育実習I)における実習評価に関する一考察 : 現場評価と自己評価の比較分析を通して
- 保育者による活動内容の再構成の方法における変容 : 5歳児に対する実践1年目と実践3年目の比較考察を通して
- 保育園実習のカリキュラム変更前と変更後における学生の学びの変容 : 2年間に2回の保育園実習を経験した学生と1年間に2回の保育園実習を経験した学生の実習評価の比較考察を通して
- 異なる保育形態における幼児の音楽的諸要素の認識に関する定量的分析 : 音楽テストの結果から
- 子どもの音楽経験促進プログラムの導入過程における擬音語、擬態語の役割について : 実践の活動事例の考察を通して