劇化表現を生かした音楽経験プログラムの導入過程 I : 「日常生活経験からストーリー創造」までの段階におけるリズムバターン理解の表現の変容から
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概要
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この研究の目的は,4段階から構成された音楽経験プログラムの試行過程を通して,その導入の意義について検討することである。本稿では,その活動の3段階目「即興表現からストーリー創造劇化へ」におけるリズムパターン理解の表現の変容を具体的事例の考察を通して,子どものリズムパターン理解の方法を明らかにしようとした。その結果,音楽的諸要素のうちリズムパターンの理解は,エコーから対話へ,動きによるリズムパターンの形成へと活動が進むにしたがって,感覚的理解から考えて創り出す行動へ,また曲想の感受から「想像上の感情」の理解へと深化することがわかった。これらは,さらに進んだ経験の前提条件となり,「問い」と「答え」によって歌うことへ,劇化表現が生かされた音楽経験へと展開されるのである。
- 2009-01-31
著者
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