子どもの役割演技にかかわる表現教育の研究の発達論的視点 : ガードナー,H.の多重知能論に基づいて
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概要
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この研究の目的は,子どもの役割演技に関する先行研究における遊びの実態分析,ドラマ教育論,音楽教育の発達論的視点について考察することである。先行研究の発達論的視点における問題点のうちの一つは,遊びの実態分析と既成理論の枠組みに分断されているということであった。それらの理論は,子どもの表現する姿を通して構築がなされてきたのではなかった。その結果,教師のかかわり方に関する発達論的視点は,理念としてはクリエイティブ・ドラマへの移行過程に積極的に介入することでありながら,遊びという曖昧な事象への「非介入」といった現在の状況を生み出すことになった。子どもの役割演技の家庭は,MI理論のような「個」の視点から捉え直すことによって,活動の意味が明らかにされる。
- 2007-01-31
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