キノクニスゲCarex matsumurae Franch.(カヤツリグサ科)の分布と生態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.野外調査と文献からキノクニスゲの分布と生態,特に島嶼部の照葉樹林の林床に多いことを証明するとともに,その理由を考察した.2.日本における分布図を作成するとともに,生育地の島の数と島の面積の関係を示した.3.キノクニスゲの生育している森林群落の植生単位を明らかにした.4.浮遊実験や野外における散布の観察から,本種はアリ散布型であることを明らかにした.5.キノクニスゲはかつては沿岸部のタブ型照葉樹林の林床に広く分布していたが,人為の影響で消失し,現在は小さな島嶼部に遺存しているものと考えられる.
- 2011-12-25
著者
関連論文
- 九州北部における島嶼偏在植物の分布と生態
- ハマボウの保全の歴史と現状(保全情報)
- ハマボウの地域的変異と個体群多様性
- 長崎大学の池から記録されたマミズクラゲ(ヒドロ虫綱,淡水クラゲ目,ハナガサクラゲ科)とそのポリプ
- 長崎県大村湾沿岸の海岸植物相と植生
- 長崎県大村湾におけるウミヒルモ属 Halophila 植物(トチガガミ科)の分布
- 黒潮に運ばれた植物たち (自然公園における海の生物多様性)
- ハマボウ(アオイ科)の記載の歴史およびその語源について
- ハマボウ (アオイ科フヨウ属) の新品種
- ハマボウの保全の歴史と現状
- ハクチョウゲ(アカネ科)の日本における自生とその生態
- ハマボウの繁殖生物学的研究
- 韓国済州島におけるハマボウとハマナツメの分布と生態
- ゴマノハグサ科の新帰化植物, アメリカウンランモドキ(新称)
- 長崎県
- 里見先生の思いで
- ヒロハマツナ群落の植物社会学的研究および九州西部におけるマツナ属植物の分布
- 西九州における北方系海岸植物数種の分布と生態
- 西九州のハマボウ群落の分布と生態
- 8I4-23 教育学部生を対象とした高校化学・生物実験に関する調査の結果について(科学教育人材養成)
- 教育学部生を対象とした高校化学実験に関する調査の結果について
- 教育学部生を対象とした高校化学実験に関する調査の結果について(主題「実践で学ぶ科学教育システム」)
- 長崎県大蟇島の植生と植物相
- 平戸市黒子島の植物
- 長崎県植物誌ノート(30)
- 雲仙・原生沼の植生の変遷と湿原保全
- 長崎県植物誌ノート(29)
- 長崎県植物誌ノート(27)(長崎県新産の帰化植物)
- イネ科植物の散布と散布体の観察
- 長崎県植物誌ノ-ト(26)
- 長崎県植物誌ノ-ト(25)
- 長崎県植物誌ノ-ト(24)
- シ-ボルトが採集したハマボウの標本と記載について
- 平島の植物
- 長崎県植物誌ノ-ト(22)
- 長崎県植物誌ノ-ト(21)
- 長崎県植物誌ノ-ト(20)
- 対馬・龍良山の照葉樹林の研究(VI) : 種子植物およびシダ植物の目録
- 高等学校理科における観察,実験の現状について(松永 淳一教授退職記念)
- A-6 高等学校理科における観察,実験の現状について(研究発表,平成17年度日本理科教育学会九州支部総会)
- 日本本土におけるマルミワニグチモダマ(新称)Mucuna sloanei Fawcett et Rendleの漂着種子の記録
- 日本本土における熱帯起源の漂着果実と種子の40年間の変化
- 長崎市野島の植物
- 南日本の付着散布植物の生態的特徴
- 種子散布ノート
- 九州西廻り分布植物 : 定義, 構成, 起源
- 植物分類地理学会記録 野外研修会
- 海流散布と海洋島フロラの成立(第22回種生物学シンポジウム : 島嶼フロラの成立と適応放散)
- ヒロハマツナ群落の植物社会学的研究および九州西部におけるマツナ属植物の分布
- 西九州のハマボウ群落の分布と生態
- 日本の熱帯・亜熱帯性海岸植生と海岸フロラ
- (4) ヒロベソオウムガイの日本への漂着(日本貝類学会創立 55 周年大会(58 年度総会))
- 長崎県における島嶼偏在植物の分布
- 2006年夏の長崎県沿岸における流木・その他の大量漂着
- 日本の暖温帯に分布するアリ散布植物
- インクカートリッジの海上拡散と漂着
- 長崎市および周辺地域における街路樹と生垣分布の実態 : 都市緑化の視点から
- 和歌山県白浜町番所崎およびその近隣海岸へ夏季の短期間に集中漂着した熱帯起源の植物散布体
- ヒルギモドキ属Luminitzera植物(シクンシ科)2種の漂着果実の比較とアカバナヒルギモドキL. littorea (Jack) Voigt.の果実の日本への漂着初記録
- 2007年長崎県におけるクリイロカメガイ(カメガイ科)の大量漂着
- 長崎県野母崎町に大量漂着したルリガイとその個体群構造
- 海岸漂着物に注目した教育学部学生のための環境教育と海岸自然体験
- 2010年第39回[長崎県生物学会]大会ポスター発表 長崎県における漂着動物数種の最近の漂着状況
- 長崎県植物誌ノート(34)
- 長崎県植物誌ノート(33)
- 長崎県植物誌ノート(32)
- 長崎県植物誌ノート(31)
- カミガモソウの新産地とその形態
- サキシマフヨウとフヨウの繁殖特性
- サキシマフヨウの花の形質と変異, 特にフヨウとの比較において
- 長崎県産帰化植物 : 地球温暖化の視点から
- ニガカシュウ(ヤマノイモ科)のむかごの漂着と海流散布
- グンバイヒルガオの海流散布の現状とその分布拡大
- 上ノ島・下ノ島(長崎県諫早市)の植生と植物相
- 長崎県植物誌ノート(35)
- トビカズラ(マメ科)の新産地とその花の形態
- 九州北西部におけるミズゴケ類の分布
- 日本の海浜にみられる植生帯と地形断面形および堆積物の関係
- 山陰地方における海浜植生の成帯構造と地形
- 南日本における海浜植生の成帯構造と地形
- 石垣島の砂浜植生の成帯構造の成立
- 半マングローブ植物3種の分布と生態
- 済州島と対馬の渓谷川岸おけるチョウセンヤマツツジ群落
- キノクニスゲCarex matsumurae Franch.(カヤツリグサ科)の分布と生態
- 対馬・龍良山の照葉樹林の研究IV.スダジイ/イスノキ林における林冠ギャップ部位の林床植生
- 長崎県植物誌ノート(36)
- 日本における熱帯起源の漂着果実と種子の希な種
- 雲仙・田代原のフロラと植生 : コアナミズゴケと湿地植物を主として
- 九州北部および西部における漂着種子起源の実生集団から見た海流散布
- 九州北部および西部における漂着種子起源の実生集団から見た海流散布