ドライアイの診断と治療の進歩
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概要
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ドライアイは、この十数年、概念、検査方法、治療のいずれにおいても進歩してきた。まず、ドライアイという疾患が認知され、病態の解明にに向けて研究がはじまり、次いで、ドライアイのための治療薬の開発が行われるようになった。また、最近では、ドライアイにおけるQuality of vision (QOV) が追求されるようになってきた。,ドライアイの概念については、2007年に世界ドライアイワークショップ ( Dry Eye Work Shop: DEWS ) から、新しいドライアイの診断基準が提示された。我が国でも、ドライアイ研究会で、定義と診断基準の改定の報告が2006年になされた。,検査では、シルマー試験や、生体染色に加え、眼表面の状態を評価できる様々な検査機器が開発されてきた。また、実用視力、高次収差などを評価する検査機器により、ドライアイ患者が訴える視力低下の検出が可能となった。,治療においては、まず、防腐剤による障害が認識され、ドライアイ用点眼薬としてヒアルロン酸ナトリウム点眼薬が登場し、次いで涙点プラグ挿入術が保険適応となり、さらに、ジクアホソルナトリウム点眼薬の認可がおり、治療薬の選択肢が増えた。
- 2012-01-31
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