通院する統合失調症患者のメタボリックシンドローム発症を改善する取り組み
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概要
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目的は平成19 年度調査で腹部肥満に該当した統合失調症患者のメタボリックシンドローム( 以下、MS) 発症の改善に取り組んだ成果を検討することで、対象者はA 精神科病院に通院し、文書同意が得られた89 人であった。MS 発症は血液検査ならびに身体測定で評価し、生活習慣の頻度や身体活動量は自記式調査票を用いた。 結果は、MS 判定の「該当群」47人(52.8%)、「予備群」26人(29.2%)、「非該当群」16人(18.0%)で、「改善」17人、「変化なし」46 人、「後退」26 人であった。健康相談の実施とMS 判定の変化に有意な関係があるとはいえなかったが、健康相談を実施した57 人のMS 発症の改善の割合は、実施しなかった人より高かったことから、健康相談はMS 発症の改善に一定の成果が見られたのではないか。健康相談を実施した人は生活習慣の4 項目で健康によい好ましい変化が見られたが、1 項目において身体活動量の増加に繋がらない変化もあった。
- 2011-03-01
著者
-
横森 いづみ
山梨県立大学
-
藤井 康男
県立北病院
-
藤井 康男
山梨県立北病院
-
藤井 康男
山梨・県立北病院
-
清水 惠子
山梨県立大学看護学部精神看護学
-
三澤 史斉
山梨県立北病院
-
藤井 康男
山梨県立北病院 精神科
-
清水 惠子
山梨県立大学看護学部
-
横森 いづみ
山梨県立北病院看護科
-
深沢 くに子
前山梨県立北病院看護科
-
高野 雅樹
山梨県立北病院看護科
-
三澤 史斉
山梨県立北病院診療科
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