精神分裂病患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)に関する研究(続報)
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概要
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本研究は、精神分裂病患者のクオリティー・オブ・ライフ(QOL)の主観的側面と客観的側面、および精神症状との関連を明らかにすることを目的としている。対象は、精神分裂病患者60名(男性41名、女性19名)であった。QOLの主観的側面の測定には「生活満足度スケール」(SQOL)と「WHOQOL-短縮版」(WQOL)を、客観的側面の測定には "Quality of Life Scale"(QLS)を、精神症状の評価には "Brief Psychiatric Rating Scale"(BPRS)を用いた。QLSはSQOLおよびWQOLとに有意な相関はなく、BPRSと有意な相関がみられた。精神分裂病患者では、QOLの主観的側面と客観的側面の評価が一致せず、疾患のパラドクスが認められた。QOLの客観的側面の評価は、陰性精神症状と関連することが示唆された。
- 日本保健科学学会の論文
- 1998-12-18
著者
-
長田 久雄
東京都立保健科学大学
-
長田 久雄
桜美林大学
-
藤井 康男
県立北病院
-
藤井 康男
山梨県立北病院
-
宮田 量治
山梨県立北病院
-
里村 恵子
東京都立保健科学大学
-
松本 弘子
東京都立保健科学大学保健科学部看護学科
-
立山 萬理
東京都立保健科学大学
-
毛塚 忠由
東京都立保健科学大学
-
野口 弘之
井之頭病院
-
山中 恵子
井之頭病院
-
柘野 雅之
井之頭病院
-
藤井 康男
山梨県立北病院 精神科
-
松本 弘子
東京都立保健科学大学
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