バスケットボールにおける役割付与がプレーヤーのボールを持たないときの動きに及ぼす影響
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概要
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この研究は、役割付与が女子中学生の「ボールを持たないときの動き」にどのような影響を与えるかを研究することを目的とした。結果、単元を通して「ボールを持たないときの動き」の出現頻度は優位に増加することが判明した。また、映像の観察者の印象分析では、「ボールを持たないときの動き」は、単元を通して徐々に明確に表れるようになることがわかった。これからの結果から、役割付与を念頭に置いた今回の戦術アプローチは、学習者が「ボールを持たないときの動き」を改善するのに役立つことが判明した。しかしながら、未熟練者が「ボールを持たないときの動き」を会得する必要が本当にあるのかという問いに対する答えは見つかっていない。今後は、その点についての研究が必要となるであろう。
- 2011-02-28
著者
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土田 了輔
上越教育大学
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阿部 敏也
上越教育大学(修士課程)
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伊藤 雅則
上越教育大学(修士課程)
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與那嶺 響
上越教育大学(修士課程)
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北澤 太野
上越教育大学(修士課程)
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土田 了輔
上越教育大学芸術・体育教育学系
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