球技における戦術的行動に関する研究(2) : バスケットボールのモーションオフェンスについて
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概要
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米国から様々な攻撃法が導入されているが,我が国では,それらの構造と機能が誤解されることがある。モーション・オフェンスは構造的に明らかにされていないフォーメーションの一つである。この攻撃法はバスケットボールの教科書と呼ばれることがある。なぜならこの攻撃法を学習することで,プレーヤーがゲーム中,適切に動くことを憶えるからである。したがってこの研究はモーション・オフェンスの構造を明らかにし,学校教育で導入する方法を探ることを目的とする。本研究では以下が明らかにされた。1)モーション・オフェンスは2種類の動きで構成されている。一つは継続性のある動きであり,他方はダウンスクリーンに代表されるようなコンビネーションの動きである。2)コンビネーション・オフェンスの基本は3人ゲームで構成されている。3)継続的な動きを子供達へ導入するためには,Ⅴカットなどのシンプルな1人の動きから導入されるべきで,スクリーンなどが生じた後,コンビネーションプレーヘと移行すべきである。Despite the prevalence of advanced offense formations from the United States, their precise structures or functions are sometimes misunderstood in Japan. Motion offense is one of the formations that structure is not clarified. Motion offense is, however, called a textbook of basketball game, because most of players become to understand the proper way to move with this offense. So the purpose of this study was to make clear the structure of motion offense and to establish the method of introducing motion offense to schoolchildren. The results can be summarized as follows: 1) Motion offense consists of two types of movement. One is a constant movement and the other is a movement caused by a combination offensive play like down-screen. 2) Fundamentals in combination offensive plays consist of three-men games. 3) Schoolchildren should be introduced from a simple rule that shows how to make a constant movement like the V-cut and the shallow cut. If screen plays occur from the constant movements, then combination offensive plays should be introduced to them as fundamentals of motion offense.
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